5月の時事問題(社会科定期テストで出ることがあります)印刷しやすいよう背景画像は使用していません。
★問題および解答・解説は平成17年5月20日現在で作成されています。
1.4月23日、インドネシアで小泉首相と胡錦濤国家主席が日中首脳会談を
行いました。反日デモで悪化した日中関係の修復を図りましたが、会談が
行われたインドネシアの首都の名前を答えましょう。
2.4月25日、JR西日本のある路線で快速列車が脱線してマンションに激突、
死者107人負傷者460人の大惨事になりました。JR史上最悪の事故ですが、
事故が起こった路線名を答えましょう。
3. 小泉首相はロシアを訪れ、第二次大戦で連合国がある国との戦争に勝利した
ことを祝う60周年記念式典に参加しました。50カ国以上の首脳が参加した
式典ですが、ある国とはどこの国か答えましょう。
4. サッカーの2006年ワールドカップ・アジア最終予選、北朝鮮−日本戦
(6月8日)が、当初予定の北朝鮮ではなく第三国で開催されることになり
ました。どこの国で開催されるのか、答えましょう。
5.テロの続くイラクで、英国の警備会社に勤める日本人、斎藤昭彦さん
(44歳)が武装勢力に拘束された模様です。安否が気遣われていますが、
斉藤さんが日本にいた時の職業を答えましょう。
6.国と地方自治体が一体となり国民の個人情報を一元的に管理する○○○○○○
ネットワークに関して、原則公開の制度が問題になっています。悪用が増えて
いるためですが、○に入る言葉を答えましょう。
ヒント:住○○○○帳。
7.国会で「改正祝日法」が成立し、5月4日の「国民の休日」が「みどりの日」
に変わることになりました。2007年から施行されますが、4月29日の
「みどりの日」は何の日に変わるのか答えましょう。
8.中央アジアのある国で大統領の辞任を求める大規模な反政府暴動が発生、
大混乱が起きました。16年間にわたる大統領の長期独裁政治に対する反乱
ですが、この国の名前を答えましょう。
9.小泉首相が推進する郵政民営化に関して、「郵政民営化関連法案」が国会に提出
されました。自民党の反対派や野党との攻防が激化していますが、民営化が
議論されている公共企業体の名前を答えましょう。
ヒント:日本○○○○。
10.国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指して、日本の動きが活発化して
います。新常任理事国候補の4カ国(G4)が共闘していますが、日本、インド、
ブラジルとあと1カ国はどこか、答えましょう。
《解答と解説》
1.【ジャカルタ】… 4月上旬から中旬にかけ、中国で日本の国連安全保障理事会・
常任理事国入りなどに反発する反日デモが広まり、日中関係は国交正常化以来
最悪の状態になった。アジア・アフリカ会議(バンドン会議)に出席するために
インドネシアを訪れた小泉首相は、ジャカルタ市内で胡錦濤国家主席と首脳会談
を行った。両首脳は日中関係を修復するために対話を促進することで一致。
だが、両首脳とも反日デモや小泉首相の靖国神社参拝、歴史問題に関する基本的
な立場は譲らず、日中間に横たわる溝の深さも見せつけた。その後、中国政府の
規制強化もあり、中国国内で大規模な反日デモは起こっていない。
2.【福知山線(愛称:宝塚線)】… JR西日本福知山線の塚口駅〜尼崎駅間の
カーブで快速列車が脱線し、先頭の2両が路線横のマンションに激突、大惨事
となった。直接の事故原因はスピードの出し過ぎ。事故列車は制限時速70キロ
のカーブに108キロで突入。前の停車駅(伊丹駅)で40mのオーバーランに
より1分30秒遅れで出発していたことから、運転手が遅れを取り戻そうとした
のではと推測されている。事故を誘発した原因として、遅れが許されない過密
ダイヤ、列車を自動的に減速させる新型ATSの未整備、運転士に重圧を与えた
JRの社内制度などが指摘されている。また、事故に関する情報を適切に公開し
なかった対応の悪さも重なり、JR西日本にマスコミなどの非難が集中した。
3.【ドイツ】… 5月9日、第二次世界大戦で連合国がドイツに勝利したことを祝う
「対独戦勝60周年記念式典」が、ロシアの首都モスクワで開催された。式典には
ブッシュ米大統領、小泉首相、胡錦濤中国国家主席、シラク仏大統領、シュレー
ダー独首相ら50カ国以上の首脳が参加。大戦中の敵味方が和解と平和を確認
した。しかし、ソ連軍の勝利を「解放」とするロシアに対して、対戦中にソ連に
併合されたバルト3国や東欧諸国は反発、ロシアと周辺国の溝をあらわにした。
また、小泉首相はプーチン・ロシア大統領と首脳会談を行い、大統領の早期訪日
を促した。
4.【タイ】… 3月30日に行われたW杯アジア最終予選の北朝鮮−イラン戦(北朝
鮮・金日成スタジアム)で、北朝鮮が0−2で敗れた後、審判の判定に反発した
同国の観客が競技場を取り囲むなど暴徒化した。この事態を重く見た国際サッカ
ー連盟(FIFA)は、制裁として北朝鮮に罰金を科し、6月8日の北朝鮮−
日本戦を「第三国・無観客」で行うとの裁定を下した。場所はタイの首都バンコ
ク。日本サッカー協会はバンコクでの試合を歓迎しているが、ジーコ監督やほと
んどの選手は「無観客」の試合を経験したことがなく、不安や戸惑いの声もあが
った。
5.【自衛隊員】… 斎藤さんを拘束したと見られるのは、イスラム教スンニ派の
武装過激派組織「アンサール・スンナ軍」。英国系民間軍事会社「ハート・
セキュリティー」に勤める斉藤さんは、1979年に陸上自衛隊に入り、精鋭
部隊として知られる千葉県習志野駐屯地の第1空挺団に約1年半在籍し、19
81年に除隊した。その後、約21年間フランスの外国人部隊に所属して昨年
12月にハート社に入社、イラクに派遣された。イラクに駐留する米軍は米国内
の政治情勢や経費の問題もあり、正規兵の増派は難しい状況。それに伴い、
ハート社のような民間軍事会社に警備などを委託するケースが増えている。
斎藤さんは重傷を負っていたという情報があるが、安否はまだ分かっていない。
6.【住民基本台帳】… 全ての国民の個人情報を一元的に管理する住民基本台帳ネット
ワークは、原則的に誰でも個人の氏名、住所、性別、生年月日の4情報を見る
ことができる。しかし、利用者の多くがダイレクトメール(DM)業者という
実態があり、業者に住所を知られた人から苦情も寄せられている。また、名古屋
では住基台帳で得た情報を基に、少女を襲い、わいせつ行為をした男が逮捕され
た。4月から「個人情報保護法」が施行された一方で、役所から個人情報が流出
していることになり、改善を求める声が高まっている。総務省では制度見直しの
ため、検討会を発足させた。
7.【昭和の日】… 元々4月29日は昭和天皇の「天皇誕生日」で、1989年の
昭和天皇死去後に「みどりの日」に改称された。今回、同日を「昭和の日」に
変更するのは、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来
に思いをいたす」ため。改正祝日法をめぐっては共産党、社民党から、(昭和
の)第二次大戦で犠牲になったアジア諸国に配慮すべき、などの反対意見も出た
が、自民、公明、民主3党の賛成多数で成立した。新たに「みどりの日」になる
「国民の休日」は、祝日と祝日にはさまれているため休日(祝日法による)だった
が、2007年から正式に祝日となる。祝日数は1日増えて15日となるが、
休日が1日減るので休みの総数は変わらない。
8.【ウズベキスタン】… ウズベキスタンは中央アジアで最多の2600万人の
人口を有し、住民はイスラム教スンニ派が多い。同国東部のアンディジャンで、
リモフ大統領の辞任を求める数千人規模の暴動が起き、刑務所を襲って受刑者
約2000人を解放し州庁舎などを占拠。これに対し治安部隊が州庁舎に突入
して無差別に発砲、周辺にいた女性や子供を含む500人以上の死者が出た。
政府の発表では暴動を主導したのはイスラム過激派「ヒズブアッタハリル」の
関係者(同組織は否定)。軍の無差別発砲に対し大規模なデモが各地に広がり、
大勢の避難民が隣国キルギスに逃げ込むなど大混乱が起きている。国境の近く
でも暴動があり、軍が市民200人以上を殺害したとの情報もある。
9.【日本郵政公社】… 郵政民営化関連法案の修正をめぐって小泉首相サイドと
自民党反対派議員の駆け引きが活発化している。首相は民営化問題に慎重な
総務省幹部2人を担当から外し、「見せしめ人事」「恐怖政治」と反対派の
反発を招いた。また、同法案に反対する野党の民主党、社民党は、法案を審議
する特別委員会の設置に反発し、国会の全ての審議を拒否する構えを見せてい
る。日本郵政公社は世界最大の金融機関。民営化で組織の効率化やサービスの
向上が期待できる反面、採算の取れない小さな郵便局が閉鎖される可能性など
「弱者切捨て」との批判もある。
10.【ドイツ】… 安全保障理事会(安保理)は、世界の平和と安全の維持を主な任務と
する国連の主要機関のひとつ。拒否権を持つ5つの常任理事国(米英仏ロ中)と
10の非常任理国からなる。米国に次ぐ2番目の額の国連分担金を出す日本は、
新常任理事国の有力候補。日本らG4は安保理を25カ国に拡大する案を提示
し、7月にも新常任理事国に選出されることを狙っている。しかし、日本に対
しては中国、韓国の反対があるなど、情勢は予断を許さない。
(キーワード)
●北朝鮮、核燃料棒●
北朝鮮は「8000本の使用済み核燃料棒を取り出し終えた」と発表。
核燃料棒を再処理すれば核爆弾の原料となるプルトニウムを得られる。
米国からの譲歩を狙う「瀬戸際(せとぎわ)外交」と見られているが、
日本海に向けてミサイルを発射するなど、北朝鮮の威嚇(いかく)行動が
高まっている。
●NPT(核拡散防止条約)再検討会議●
国連本部で5月2日から開かれている(27日まで)。NPTでは米英仏ロ中
の5カ国を核保有国と認め、それ以外の国の核兵器保有を認めない。現実には、
インド、パキスタンなどの核保有国がNPTに参加しておらず、ほころびも
目立つ。再検討会議では核開発疑惑があるイランと米国の対立が鮮明になって
いる。
(スポーツ)
●プロ野球、セ・パ交流戦●
5月6日からプロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」が開幕した(6月16日
まで)。試合結果はペナントレースの成績に含まれるほか、交流戦で勝率1位の
チームには賞金5千万円が贈られる。人気のセとの試合で観客が増えたパ・
リーグにとっては、“恵みの雨”となっている。
●15歳のプロテニス選手、森田あゆみ●
4月に日本テニス史上最年少の15歳1カ月でプロ選手になった森田あゆみが
福岡国際女子テニスで準優勝した。優勝は逃したが、国際公式戦での決勝進出の
日本女子最年少記録を塗り替えた。
●朝青龍、4場所連続優勝●
大相撲「夏場所」14日目、横綱朝青龍が14連勝で4場所連続12度目の
優勝を果たした。4場所連続で千秋楽(最終日)前に優勝を決めたのは史上初。
優勝12回は史上6位、外国出身力士としては武蔵丸と並び最多である。
(訃報・ふほう)
◎ポール牧(本名:榛澤一道)さん
タレント。4月22日、自宅マンションから飛び降り自殺。63歳。
北海道出身で実家は禅寺。1958年、喜劇役者を目指して上京した。
1968年、関武志さんとコントのコンビ「ラッキー7(セブン)」を結成。
独特のポーズで両手の指を鳴らす「指パッチン」で人気を得た。
1984年の関さんの死去の後もテレビ、舞台などで活躍。
1996年、兄の死をきっかけに出家した。
◎エゼル・ワイツマンさん
前イスラエル大統領。4月24日、肺炎のため死去。80歳。
1948年、第1次中東戦争に従軍。1958年から66年まで空軍司令官
を務めた。右派政党リクードの創設に携わったが、その後ハト派に転じた。
国防相時代の1979年にはベギン首相とともにエジプトとの平和条約締結を
主導。1993年の大統領就任後も和平路線を推進した。
◎岡部冬彦(おかべ・ふゆひこ)さん
漫画家。5月16日、心筋こうそくのため死去。82歳。
子供の目から平均的サラリーマン家庭を描いた「アッちゃん」を『週刊朝日』
に連載。1961年に第7回文芸春秋漫画賞(1961年)を受賞。
長女は漫画家のおかべりかさん。
ご冥福をお祈りいたします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
★日本の国連安保理事会・常任理事国入りが、いよいよ正念場を迎えようと
しています。日本らG4は、現在15カ国の安保理に、常任理事国6カ国と
非常任理事国4カ国を加え、25カ国体制にする案を提示していますが、
これは安保理拡大に積極的なアナン国連事務総長の勧告に基づいたものです。
そのアナン氏は「新常任理事国の一つは日本が望ましい」と口を滑らせました。
これが“追い風”となるかどうかは、微妙なところですが。
さて、にわかに展開が早くなってきた我が国の常任理事国入りですが、
政府もマスコミも「なぜ?」に関する説明は乏しく、私たち国民を
置いてきぼりにしている感は否めません。どうして常任理事国を目指すのか、
少し考えてみましょう。
国連(国際連合)とは、元々は第二次世界大戦の戦勝国の集まりで、平等の
思想に貫かれているわけではありません。国際間の安全に関して軍事行動など
強大な権限を持つ安保理では、戦勝国である常任理事国(米英仏ロ中)の一カ国
でも反対(「拒否権」行使)すれば決議を採択できません。
逆に、日本、ドイツなど敗戦国は「旧敵国条項(国連憲章第107条)」によって
差別されています。それは、旧敵国が国連憲章等に違反した軍事行動を起こした際、
旧連合国が国連決議に優先して軍事制裁を課す事が出来るというもので、今となっ
ては現実味はありませんが、日本にとっては非常に不名誉な条項だと言えます。
その「旧敵国」である日本は、各国の経済力に応じた国連分担金では米国に次いで
2番目(米国は滞納しているので事実上1番)、ドイツは3番目です。
荒っぽい言い方をすれば、日本の本音としては、「カネを出しているんだから、
権限もくれ」ということでしょうか。
日本が常任理事国になった場合のメリット(利点)として、まず考えられるのは、
国際社会での発言力、影響力が強くなることです。経済大国でありながら、
国際政治においては大きな役割を担えていない日本にとって、経済力に見合った
政治力は是非とも手に入れたいもの。それと関連しますが、国家としての“名誉”
が得られることもメリットとして挙げられるでしょう。
ただ、影響力に関して言えば、常任理事国になったとしても「拒否権」があるのと
ないのとでは、大きな差があります。日本の常任理事国入りに関して “頼みの綱”
である米国は、新常任理事国に「拒否権」 を与えることに反対しています。
常任理事国入りには厳しさも伴います。
アナン事務総長は常任理事国の新メンバーに関して「国連への財政的、軍事的、
外交的な貢献を考慮する」として、政府開発援助(ODA)を2015年までに
国民総生産(GNP)比0.7%にすることを「重要な貢献の尺度」として提示
しています。現在、約0.2%の日本がこれをクリアするには、かなりの支出増が
強いられます。また「軍事的」にも、今以上の国際貢献が求められるでしょう。
国連創設60周年の改革機運を捉えた常任理事国入り。常任理事国の一員に
なるのは戦後日本外交の悲願と言われています。
国際社会の中での日本の位置づけを左右する重要な問題であるだけに、
政府は私たち国民に対して、しっかりと説明責任を果たすべきだと思います。